首里手の大家、松村宗棍の技法は残念ながら現在、ほとんど失伝していると考えております。
首里手系統というのも、昭和初期まで一つの技術体系(ナイハンチ、セーサン、パッサイ、クーサンクー、チントー等)に対してさまざまな技法が存在していたとも考えております(佐久間親雲上、石嶺親雲上、安里安恒、糸洲安恒、喜友名親雲上などの手が違う技法だったという考え)。
糸洲安恒から城間眞繁や知花朝信へと受け継がれた系統の空手は戦後、知花先生が中心となって小林流という流派で沖縄県内外へ著しい発展を遂げました。
現在、本場沖縄でも空手のスポ−ツ化が進んでいます。そんな中、失われつつある古い首里手の技法を追求、保存していかなくてはならないという信念を持って 、当研究会では競技に影響されることの無い沖縄伝統の空手を稽古しております。